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白癬(水虫)

白癬(水虫)

水虫とはカビの一種である糸状菌による皮膚の感染症です。
夏が高温多湿であり、家で靴を脱ぐ習慣のある日本人に大変多い疾患です。
主に足にできますが(足白癬)、長く放置すると爪にも進入したり(爪白癬)、
体のほかの部位にもうつってしまったりします(体部白癬、股部白癬)。

足白癬(いわゆる水虫)

症状

足の裏側や足の指の間に水ぶくれができたり、皮が剥けたり、足の裏全体の角質が硬くなってボロボロするなどの症状がでます。
かゆみはある場合もない場合もあります。

原因

バスマット、スリッパ、脱衣所などの湿った環境下に存在している糸状菌が、足に接触して感染します。
正常の足の皮膚に糸状菌が付いて、実際に感染するには24時間くらいかかるので、そう簡単にうつるものではありませんが、
軽石でこすったりして足の裏がさかむけていたりした場合は、うつりやすいと思われます。

診断

水疱やむけた皮膚を顕微鏡で観察して糸状菌の存在を確認します。

治療

清潔と抗真菌剤の外用で行います。
外用剤は広めに外用し、改善してからも2ヶ月ほど外用を続けると、再発しにくいことがわかっています。
湿疹と合併している場合は湿疹の治療をまず行ってから抗真菌剤外用に切り替える場合もあります。
角化が著しい場合は抗真菌剤の内服を行う場合もあります。

爪白癬(爪水虫)

症状

水虫のある足の爪が白くにごり、厚くなり、ボロボロしてきます。
まれに手の爪にできることもあります。

原因

長年の足の水虫の放置により、糸状菌が爪の中に入り、感染して発症します。

診断

足の爪のボロボロしている部分を削り取り顕微鏡で糸状菌の存在を確認します。

治療

一度糸状菌で冒された爪自体は元の透明の爪には戻りません。
抗真菌剤を使って、新たに生える爪を正常にして、生え変わって初めて改善したことになります。

  1. 内服療法
    テルビナフィン内服:1日1回半年間内服します。
    長期間内服するため肝機能などをチェックしつつ内服します。

    ホスラブコナゾール内服:1日1回12週間内服します。
    テルビナフィンより肝機能障害のリスクは少ないです。

    イトリゾールパルス療法:通常より多い量で1週間内服して3週間休薬することを3回繰り返します。
    内服薬の飲み合わせが難しいのが難点です。

  2. 外用療法
    エフィナコナゾール、ルリコナゾール外溶液
    外用でも爪の中まで成分が浸透して糸状菌に殺菌的に働きます。
    白癬に冒されている爪の数が少ない、冒されている爪の厚さがあまり厚くない、肝機能が悪い場合に選択されます。

体部白癬、股部白癬(いわゆるタムシ)

症状

体、股などに辺縁が丸くもりあがる、赤いかさかさした発疹ができます。
かゆみを訴える場合が多いです。

原因

多くは足白癬が、バスタオルを解して体や、股にうつって発症します。
ペットの白癬がうつって発症することもあります。

診断

かさかさして部位のむけた皮膚を顕微鏡で検査して、糸状菌を見つけて診断します。

治療

抗真菌剤外用を行います。
改善してからも2週間ほど長めに外用するのが再発防止のコツです。
足に水虫のある場合はそれもあわせて治療します。
またペットからうつった場合はペットも抗真菌剤による治療が必要です。