横須賀市大津町の皮膚科なら、みやざわ皮膚科

みやざわ皮膚科
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〒239-0808
神奈川県横須賀市大津町1-16-6
中央商工ビル2F

診療案内

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、日本皮膚科学会ガイドラインでは「増悪・寛解を繰り返す、そう痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ。アトピー素因とは、(1)家族歴・既往歴(気管支喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちのいずれか、あるいは複数の疾患)、または(2)IgE抗体を産生し易い素因」と定義されています。
皮膚が全体的にカサカサして、赤いブツブツした発疹を伴っていることが多いです。この発疹は、肘や膝の内側のくぼみ、顔、首などによく現れます。病因としてはほこり・カビ・ダニなどのアレルギーによる場合もある場合もありますが、アレルギーがはっきりとは認められない場合もあります。
近年、フィラグリン遺伝子異常による皮膚バリア機能の低下が発症メカニズムのひとつとして注目されています。バリア機能が破綻した皮膚からアレルゲンが入り、皮膚炎を引き起こすという考え方です。したがって、これまで以上に保湿などのスキンケアが発症予防や治療に不可欠と思われます。
当院では、日本皮膚科学会のガイドラインに基づき、スキンケアを中心に必要時はステロイド・タクロリムス外用、抗ヒスタミン剤内服により治療を行います。
重症の場合は、シクロスポリン内服や紫外線療法を行うこともあります。

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皮脂欠乏性湿疹(冬期湿疹)

冬など乾燥しやすい季節や環境の下で特に高齢者のすねに好発します。
加齢や入浴時の洗いすぎなどを背景に皮膚が乾燥してバリア機能が低下して、かさかさやかゆみを伴った湿疹ができます。
こすらずに洗うこと、秋口から保湿剤を使用することで予防できます。
湿疹に対してはステロイド剤と保湿剤を併用して治療します。

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脂漏性皮膚炎

乳児期と思春期以降にしばしば見られる、頭皮、顔面などの皮脂分泌が盛んな部位にできるかさかさした赤い発疹です。
皮脂中のトリグリセリドと、皮膚常在菌により分解されてできる遊離脂肪酸が皮膚に刺激を加えて発症します。
洗顔洗髪の励行で清潔を保ち、ステロイドや抗真菌剤外用を中心とした治療をします。

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ニキビ(ざ瘡)

10~30歳代、特に思春期に多い疾患です。ホルモンバランス、皮脂、毛穴のつまり、細菌感染をもとに、遺伝的素因、食事、ストレス、化粧品などが複雑にからみあって発症します。
規則正しい生活、バランスのとれた食事、正しいスキンケアを中心にレチノイド、過酸化ベンゾイル、抗菌薬の外用を行います。
難治の場合は内服薬を組み合わせることもあります。

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水虫(足白癬)

足の皮膚にカビの一種である白癬菌が感染して、水ぶくれができたり、皮が剥けたり、角質が硬くなってボロボロするなどの症状がでます。
かゆみはある場合もない場合もあります。
夏が高温多湿であり、家で靴を脱ぐ習慣のある日本人に大変多い疾患です。
顕微鏡で白癬菌の存在を確認して診断します。
治療は、清潔と抗真菌剤の外用で行います。
外用剤は広めに外用し、改善してからも2ヶ月ほど外用を続けると、再発しにくいことがわかっています。
水虫を長年放置すると、つめにも感染が及び爪が濁って厚くなりボロボロしてきます(爪白癬)。
爪白癬になると、抗真菌剤の内服が必要となることがあります。

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じんましん(蕁麻疹)

じんましんは、全身もしくは一部の皮膚に、蚊に刺されたような、赤く盛り上がるような発疹が現われ、強いかゆみを伴う疾患です。発疹は数分から数時間で消えてなくなります。アレルギー反応、内臓疾患、寒冷温熱などの刺激など原因がはっきりわかるものがある一方、原因不明のものが大半を占めます。
原因が分かっている場合には、その物質との接触を避けます。
治療は抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤の内服を中心に根気よく行います。

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ウィルス性いぼ(水いぼなど)

水いぼ(伝染性軟属腫)

小児に好発する伝染性軟属腫ウィルスによる皮膚の感染症です。
小さいドーム状のぶつぶつができ、つぶすとウィルスを含んだ乳白色の粥状の内容物が出ます。
アトピー性皮膚炎など乾燥肌でかゆみがあると掻いてしまい、周囲に拡大しやすい傾向があります。
保険収載されている薬はなく、また放置していても2年程度で自然治癒しますので、保湿を念入りにして自然治癒を待つことが多いです。
スイミング、保育園等で摘除を指示された場合などは局所麻酔のテープを貼り1時間程度たち痛みの少ない状態のもとで物理的に摘除する方法もあります(摘除はお子様本人の同意を得られた場合のみ行っています)。

尋常性ゆうぜい(いわゆる“いぼ”)

症状

手足などに硬く小さなぶつぶつができて徐々に増大します。
ウィルスのタイプ、感染部位により、以下のように症状が多少異なる症状をきたすものもあります。

  1. 足底ゆうぜい:
    足の裏にタコや魚の目のような硬い病変ができます。 削ると点状の出血があるのが特徴です。
  2. ミルメシア:
    手のひらや足の裏にできるドーム上に盛り上がり痛みを伴います。
  3. 糸状ゆうぜい:
    顔面、頚部などに細長く伸びるような突起ができます。

原因

ヒトパピローマウィルス(多種類あり)の感染で生じます。

治療

液体窒素療法をメインとして治療します。

  1. 液体窒素療法:
    液体窒素(-196℃)でいぼを凍らせて、治療します。
    1-3週間に1回治療します。
    硬いいぼのときは削ってから液体窒素療法を行います。
  2. ヨクイニン内服:
    ハトムギのエキスの内服によりいぼウィルスに対する抵抗力を増して治療します。
    補助的に用いられることが多いです。
  3. 活性型ビタミンD3外用:
    角質をやわらかくしていぼを取れやすくするために補助的に外用します。
    他にもレーザー焼灼、切除、フェノールなどを用いる治療法もあります。

扁平ゆうぜい

症状

顔面や手の甲などにわずかに盛り上がるぶつぶつができます。
引っかくと線状に拡大することもあります。
自然に改善することも多いです。

原因

ヒトパピローマウィルス3、10などの感染。

治療

自然治癒も多いので、ヨクイニン内服を主体に、目立つところは液体窒素療法を併用します。

尖形コンジローマ

症状

外陰部、肛門周囲に、鶏冠やカリフラワー状のぶつぶつした発疹ができます。

原因

主に性行為により、ヒトパピローマウィルス6、11などに感染して生じます。

治療

  1. イミキモド外用:
    週に3回夜に外用して朝洗い落とす外用剤です。
  2. 液体窒素療法:
    難治の場合は、レーザー、電気焼灼も考慮します。

とびひ(伝染性膿痂疹)

夏季に乳幼児に好発する主にブドウ球菌による皮膚の感染症です。
水疱性膿痂疹(一般的な“とびひ”)と痂皮性膿痂疹があります。

水疱性膿痂疹(一般的な“とびひ”)

治療

湿疹を伴う場合は、抗生物質の内服をしつつ、ステロイド外用を行うこともあります。

痂皮性膿痂疹

症状

水疱はできず、膿を持ったような黄色から茶色のかさぶたのような発疹が多発します。
年齢、季節には関係しませんが、アトピー性皮膚炎の患者さんに多い傾向があります。

原因

主に溶連菌による皮膚の感染症ですが、ブドウ球菌との混合感染であることも多いです。

治療

抗生物質の内服外用を行います。
溶連菌感染による腎炎の併発の予防のため、発疹が軽快した後も抗生物質は10日ほど長めに内服します。

乾癬(“かんせん”と読みます)

日本人には従来少なかったのですが、食生活の欧米化とともに最近増えている皮膚を主体とする慢性の炎症性疾患です(読み仮名は“感染”と同じですが、人にはうつらない疾患です)。
乾癬のなかでは尋常性乾癬が約90%を占めます。
発疹だけでなく関節痛などの症状が出現した場合は、将来の関節の変形を予防するためにも、生物学的製剤を使用することが勧められています。

尋常性乾癬

症状

頭皮(特に生え際)、肘、膝、臀部、へそ周りなど刺激を受けやすい部を中心に大小の白いかさぶたをつける赤くごつごつ盛り上がる発疹ができます。 かゆみはある場合もない場合もあります。 発疹のないところを、掻いたりして刺激すると、乾癬の発疹が誘発される(ケブネル現象)こともあります。 爪がボコボコ点状にへこむような変形をきたす場合もあり、その場合は乾癬性関節炎への移行の可能性があります。

原因

遺伝的素因、外的要因(物理的刺激、食生活、喫煙、ストレス、薬剤など)、免疫学的素因(種々のサイトカイン特にTNF-αの上昇やIL-17を産生するT細胞の関与)が組み合わさって、炎症と表皮細胞の過剰な増殖をきたすのではないかと考えられています。

治療

軽症の場合は、生活指導、スキンケア、ステロイド、ビタミンD3製剤等の外用薬を中心に治療します。

  1. 生活指導:
    禁煙、食事指導(野菜魚を多く、肉油ものを少なく摂取)、入浴時にこすらない、肌触りのよい衣服を着るなど。
  2. 外用療法:
    ステロイド外用剤:炎症をおさえます。
    活性型ビタミンD3外用剤:表皮細胞の異常な増殖を抑えます。
    ステロイドと活性型ビタミンD3の合剤も発売され、外用の効率が上がりました。

    タピナロフクリーム:AhR(芳香族炭化水素受容体)調節薬。15歳以上で使用可能。
    新薬で効果のある方には効果が出ますが、毛包炎、頭痛等の副作用を生じうるため副作用の有無を確認しつつ小範囲から外用開始します。

    中等症以上の場合は、上記の治療に紫外線療法、免疫抑制剤、ビタミンA誘導体、PDE4阻害薬、チロシンキナーゼ2(TYK2)阻害薬、JAK阻害薬、抗リウマチ薬などの内服、生物学的製剤を症状、患者さんのライフスタイルやニーズに合わせて組み合わせて選択していきます。
    当院ではエキシマライトによる紫外線療法、ビタミンA誘導体、PDE4阻害薬は対応可能ですが、ほかの治療剤については基幹病院にご紹介させていただいています。
  3. 光線療法:
    紫外線の持つ免疫の過剰な働きを抑制する力を利用して症状の改善を促します。
    局所的に外用でよくならない部位がある場合はエキシマランプ(当院で治療可能)、発疹が全身にあり外用が困難な4場合は基幹病院での全身型ナローバンドUVBをお勧めしています。
  4. 内服療法:
    アプレミラスト:PDE4阻害薬であり、炎症を引き起こす物質の産生にかかわるPDE4の働きを抑えます。開始初期に吐き気、下痢といった副作用が出る場合があるため、まずはスターターキットで投与量を2週間かけて徐々に上げていく必要があります。
    ビタミンA誘導体:表皮細胞の異常な増殖を抑えます。
    口唇炎、催奇形性、肝障害など副作用もあり、注意しつつ使用します。
    ほかの内服薬(免疫抑制剤、チロシンキナーゼ2(TYK2)阻害薬、JAK阻害薬、抗リウマチ薬)の使用については基幹病院へ紹介させていただいています。
  5. 注射薬(生物学的製剤):
    サイトカインの働きを直接弱める注射製剤です。
    現在は抗TNF-α抗体、抗IL-12/IL23p40抗体、抗IL-17A抗体、抗IL23p19抗体など多種がありますが、免疫抑制作用があるので、重症な感染症、結核、悪性腫瘍がある場合は使用できず、検査を行ってからの投与となります。必要時は投与可能な施設をご紹介いたします。

乾癬性関節炎

症状

乾癬の発疹に伴って関節痛、関節の腫脹、関節変形をきたします。 乾癬全体の5%くらいといわれていましたが、最近では10~15%くらいではないかと思われています(関節痛が軽症だと見過ごされる場合が多い)。 リウマチは左右対称の関節症状が出ることが多いのに対し、関節症性乾癬の関節症状は左右不対称であることが多いです。 手指足趾が赤く腫れ上がる、爪に点状の陥凹を伴う変形も乾癬性関節炎を疑う所見です。 乾癬発症後10年くらいでの発症が多いですが、まれに関節症状出現後に乾癬の発疹が出てくることもあります。

検査

レントゲン、MRIなどの画像や採血でリウマチとの区別が付くことが多いです。

治療

関節の変形を抑えるためにも早めの治療が大切です。

  1. アプレミラスト内服:
    PDE4阻害薬であり、炎症を引き起こす物質の産生にかかわるPDE4の働きを抑えます(当院で投与可能)。
  2. チロシンキナーゼ2(TYK2)阻害薬、JAK阻害薬、メトトレキサート内服:
    基幹病院などに紹介させていただいての使用となります。
  3. 生物学的製剤(抗TNF-α抗体、抗IL-12/IL23p40抗体、抗IL-17A抗体、抗IL23p19抗体など):
    関節変形予防に対して有効です。必要時には投与可能な施設をご紹介いたします。

掌蹠膿疱症(“しょうせきのうほうしょう”と読みます)

掌蹠膿疱症

症状

手のひらや足の裏に黄色い膿が透けて見えるようなブツブツがたくさんできます。
時には胸鎖関節痛を伴うことがあります。

原因

原因は不明ですが、喫煙、病巣感染(虫歯、歯槽膿漏、扁桃炎など)、歯科金属アレルギーが誘因となっていることがあります。

検査

白癬(水虫)との鑑別のため、真菌検査にて、真菌がいないことを確認します。 病巣感染が疑われる場合は、耳鼻咽喉科、歯科を受診し、精査をしていただきます。 金属アレルギーが疑われる場合は金属パッチテストを勧めています(行っている施設に紹介いたします)。

治療

  1. 誘因の除去:
    禁煙、虫歯、歯槽膿漏、扁桃炎の治療や予防、歯科金属の除去。
  2. 外用療法:
    ステロイドやビタミンD3製剤の外用を中心とした治療をします。
  3. 紫外線療法:
    外用剤のみで改善しない場合にエキシマライトなどの紫外線治療を行います。
  4. 内服治療:
    難治性の場合に下記選択肢があります。
    アプレミラスト(PDE4阻害薬):炎症を引き起こす物質の産生にかかわるPDE4の働きを抑えます。開始初期に吐き気、下痢といった副作用が出る場合があるため、まずはスターターキットで投与量を2週間かけて徐々に上げていく必要があります。 ビタミンA誘導体:口唇炎、催奇形性、肝障害など副作用もあり、注意しつつ使用します。
  5. 生物学的製剤(注射製剤):
    抗IL23p19抗体製剤等の注射薬が保険適応になりました。難治の場合の治療の選択肢になりえます(投与可能な施設をご紹介いたします)。

円形脱毛症

円形脱毛症

症状

名前の通り、ある部分の頭髪が急に抜け始めて、丸い脱毛斑になります。通常かゆみや痛みはありません。
1箇所だけ抜ける場合と、いくつかできる場合、たくさんできて頭髪全体がなくなってしまう場合があります。時にはまゆげや体毛部にも脱毛が及びます。
数が少ない場合は、1年以内に自然に軽快することも多いですが、多発している場合、頭髪全体に及ぶ場合は治りにくい傾向があります。

原因

本来体に侵入した細菌やウィルスを退治する役割を持つリンパ球が、自分の毛包を攻撃するために、脱毛が起こる状態で、自己免疫疾患の一種と考えられています。
遺伝的素因、アトピー性皮膚炎、膠原病などの自己免疫疾患、ストレスが関係するといわれていますが、まだ不明な点が多いです。

治療

症状や経過により以下の治療を組み合わせておこないます。

  1. 外用療法:
    1. ステロイド外用剤: 毛根を攻撃するリンパ球を抑えます。
    2. 塩化カルプロニウム: 毛根への血流をよくして、発毛を促します。
  2. 内服療法:
    1. グリチルリチン製剤、セファランチン: 軽症例に外用と併用することがあります。
    2. 抗ヒスタミン剤: アトピー素因のある場合に使用します。
    3. ステロイド内服薬: 急速に進行する重症例に使用することがあります。
    4. JAK阻害薬: 12歳以上の広範囲の脱毛に登用されます(適応のある方は投与可能な医療機関に紹介いたします)。
  3. 液体窒素療法:
    液体窒素のスプレーで毛包を刺激し、血流を増やし発毛させます。
  4. 光線療法:
    308エキシマシステムを照射することで、毛包周囲の免疫を調整して発毛を促します。

ヘルペス・帯状疱疹

単純ヘルペスウィルス感染症

単純ヘルペスウィルス感染により生じる皮膚疾患です。
痛みを伴う細かい水疱ができるのが特徴です。
初感染、あるいは以前に感染したウィルスが神経節に残存し、ストレス、感冒などを契機に再活性化することにより発症します。
再活性化によるものは初感染時より症状が軽い傾向にあります。
以下のような臨床型があります。

  1. 口唇ヘルペス(成人の約3割で発症経験あり。)

    症状:口唇およびその周囲(鼻、頬、目の周りを含む)にかゆみ、灼熱感、違和感を伴う前駆症状のあと赤くなり、小さい水疱が多数発生します。
    水疱はまもなく破れ、糜爛やかさぶたになり、1週間ほどで改善します。

    検査:臨床的に診断が難しい場合は水疱内容物をとり、単純ヘルペス抗原キットを使用して診断します。

    治療:バラシクロビルなどの抗ウィルス剤5日間の内服がもっとも有効であり、早期に内服を開始すれば、自然経過より早く軽症のまま改善が見込めます。
    年に3回以上発疹出現前に必ずピリピリ感などの初期症状を伴って再発する場合、初期症状出現後早期にあらかじめ処方されたファムシクロビルやアメナメビルの内服を行うと症状の発現が最小限になります(PIT処方)。
    ごく軽症の場合は抗ウィルス薬の外用治療を行います。

  2. ヘルペス性歯肉口内炎(乳幼児のヘルペスウィルス初感染に多い)

    症状:発熱とともに口腔粘膜、舌、口唇に痛みを伴う小水疱や糜爛が多発します。
    リンパ節腫脹を伴うこともあります。

    治療:バラシクロビルなどの抗ウィルス剤の内服を行い、痛み、発熱に対しては対症的に治療します。

  3. カポジ水痘様発疹症(アトピー性皮膚炎で発症しやすい)

    症状:主に顔面、上半身に湿疹病変の上にたくさんの小水疱が広い範囲に生じます。
    ひどいときには病変が全身に及びます。発熱、リンパ節主張を伴うこともあります。

    検査:湿疹との区別が難しい場合は水疱内容物をとり、単純ヘルペス抗原キットを使用して診断します。

    治療:バラシクロビルなどの抗ウィルス剤の内服を行い、発疹の状態によってはアズノール軟膏などの外用を行います。ひどい場合は、入院の上抗ウィルス剤の点滴を行います。

  4. 性器ヘルペス

    症状:思春期以降の男女の外陰部に小水疱や潰瘍が多発し痛みを伴います。
    初感染では、排尿障害を伴うことがあります。また、数週間ごとに再発しやすい場合もあります。

    治療:バラシクロビルなど抗ウィルス剤の内服を行います。たびたび再発を繰り返す場合は、バラシクロビルを1年ほど毎日1錠内服する、再発予防を行う場合があります。

帯状疱疹

症状

ある一定の神経領域(左右どちらかのみ)に痛み、知覚障害、違和感を生じ、その後その領域の皮膚が赤くなり、みずぼうそうのような水疱ができます。やがて水疱は破れて糜爛になりかさぶた移行します。
顔面に生じた場合は重症化することが多く、ヘルペス角膜炎や顔面神経麻痺などを合併することもあります。
痛みは発疹が改善した後も続くことがあります(帯状疱疹後神経痛)。

原因

以前みずぼうそうに罹患したときの水痘帯状疱疹ウィルスはその後も神経節に潜伏しており、ストレス、老化、免疫能低下などが契機となり、再増殖し、神経の支配領域に疼痛と発疹を生じます。

診断

症状、発疹で診断が付く場合が多いですが、診断が難しい場合は水疱内容物をとって水痘・帯状疱疹ウイルス抗原キットを使用して診断します。

治療

ウィルスに対してバラシクロビル、ファムシクロビル、アマナメビルなどの抗ウィルス剤内服、痛みに対して消炎鎮痛剤内服、発疹に対してはアズノール軟膏などの外用を行います。
顔面の場合、免疫が低下して全身に発疹が及ぶ場合などは、入院の上、抗ウィルス剤の点滴を行います。
発疹改善後も痛みが強い場合は、プレガバリン、トラマドール/アセトアミノフェン、ビタミンB12などの内服治療を行います。状況によっては神経ブロックのためにペインクリニックをご紹介することもあります。