みやざわ皮膚科

横須賀市大津町の皮膚科、みやざわ皮膚科

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ヘルペス・帯状疱疹

1.単純ヘルペスウィルス感染症

単純ヘルペスウィルス感染により生じる皮膚疾患です。
痛みを伴う細かい水疱ができるのが特徴です。
初感染、あるいは以前に感染したウィルスが神経節に残存し、ストレス、感冒などを契機に再活性化することにより発症します。
再活性化によるものは初感染時より症状が軽い傾向にあります。
以下のような臨床型があります。

①口唇ヘルペス(最も多い。成人の約3割で発症経験あり。)
症状:口唇およびその周囲(鼻、頬、目の周りを含む)にかゆみ、灼熱感、違和感を伴う前駆症状のあと赤くなり、小さい水疱が多数発生します。
水疱はまもなく破れ、糜爛やかさぶたになり、1週間ほどで治ります。

検査:臨床的に診断が難しい場合は水疱内容物を染色して、巨細胞を確認します(Tzank試験)。

治療:アシクロビルなどの抗ウィルス剤5日間の内服がもっとも有効であり、早期に内服を開始すれば、自然経過より早く軽症のまま治ります。
ごく軽症の場合は抗ウィルスの外用治療を行います。
②ヘルペス性歯肉口内炎(乳幼児のヘルペスウィルス初感染に多い)
症状:発熱とともに口腔粘膜、舌、口唇に痛みを伴う小水疱や糜爛が多発します。
リンパ節腫脹を伴うこともあります。

治療:アシクロビルなどの抗ウィルス剤の内服を行い、痛み、発熱に対しては対症的に治療します。
③カポジ水痘様発疹症(アトピー性皮膚炎で発症しやすい)
症状:主に顔面、上半身に湿疹病変の上にたくさんの小水疱が広い範囲に生じます。
ひどいときには病変が全身に及びます。発熱、リンパ節主張を伴うこともあります。

検査:湿疹との区別が難しい場合は水疱内容物を染色して、巨細胞を確認します(Tzank試験)。

治療:アシクロビルなどの抗ウィルス剤の内服を行い、発疹の状態によってはアズノール軟膏などの外用を行います。ひどい場合は、入院の上抗ウィルス剤の点滴を行います。
④性器ヘルペス
症状:思春期以降の男女の外陰部に小水疱や潰瘍が多発し痛みを伴います。
初感染では、排尿障害を伴うことがあります。また、数週間ごと再発しやすい場合もあります。

治療:抗ウィルス剤の内服を行います。たびたび再発を繰り返す場合は、アシクロビルを1年ほど毎日1錠内服する、再発予防を行う場合があります。
⑤ヘルペス性瘭疸
症状:指先に痛みを伴う水疱が多発します。再発が多いです。

治療:抗ウィルス剤の内服あるいは外用で治療します。

 

2.帯状疱疹

症状

ある一定の神経領域(左右どちらかのみ)に痛み、知覚障害、違和感を生じ、その後その領域の皮膚が赤くなり、水疱瘡のような水疱ができます。やがて水疱は破れて糜爛になりかさぶた移行します。
顔面に生じた場合は重症化することが多く、ヘルペス角膜炎や顔面神経麻痺などを合併することもあります。
痛みは発疹が治癒した後も続くことがあります(帯状疱疹後神経痛)。

 

原因

以前みずぼうそうに罹患したときの水痘帯状疱疹ウィルスはその後も神経節に潜伏しており、ストレス、老化、免疫能低下などが契機となり、再増殖し、神経の支配領域に疼痛と発疹を生じます。

 

診断

症状、発疹で診断が付く場合が多いですが、診断が難しい場合は水疱内容物を染色して、巨細胞を確認します(Tzank試験)。

 

治療

ウィルスに対してアシクロビル、ファムシクロビルなどの抗ウィルス剤内服、痛みに対して消炎鎮痛剤内服、発疹に対してはアズノール軟膏などの外用を行います。
顔面の場合、免疫が低下して全身に発疹が及ぶ場合などは、入院の上、抗ウィルス剤の点滴を行います。
発疹治癒後も痛みが強い場合は、リリカ、ノイロトロピン、トラムセット、ビタミンB12などの内服治療を行います。状況によっては神経ブロックのためにペインクリニックをご紹介することもあります。